幻の渓流式ワサビを求めて

中国道戸河内ICから国道191号線を北上すること40分。島根県益田市匹見町はひっそりと存在する。日本一の清流とも呼ばれる高津川の支流「匹見川」沿いに広がる町は、大正時代の木材需要拡大に伴い、県外から多くの人が移り住み繁栄した。しかしその面影は今はなく、のどかな山間風景が残っている。
株式会社葵屋の代表安藤 達夫 (あんどう たつお)さんは22年勤めた京都府庁を退職し、2008年4月、匹見町に移住。ワサビ栽培に取り組んでいる。

限りなく自然に近い環境で育つ

匹見町産のワサビは、山の中の谷沿いに階段上に石を積みあげた「渓流式ワサビ田」で栽培される。棚田の一番下まで行くだけでも何度も足を滑らせ転びそうになるくらい急峻な斜面だ。標高500〜800mでの栽培のため、夏は非常に冷涼で冬は2m以上もの積雪がある非常に過酷な栽培環境。ワサビの成長も遅く、苗を植えてから2年以上かけ、ようやく収穫できるようになる。それゆえに身が詰まってきめ細やかで、甘みと粘りのある風味豊かなワサビが育つ。実際におろしたてのワサビを食べてみると、口の中に香りが広がり、キレのある辛みの後にワサビ自体の味がしっかり感じられる。砂地のワサビ田と異なり、岩場に植えるため小振りで形も揃わず流通には乗らないが、ミシュランの星付き料理店などで取り扱われるなど評価は非常に高い。

渓流式ワサビ田の復旧

匹見町の誇る「渓流式ワサビ田」は、度重なる水害や後継者不足により多くが耕作放棄地となっている。その復旧は、匹見産ワサビの生産量安定化、新規就農者の圃場確保にとって必要不可欠な重要事項だ。匹見町で主流の栽培方式である渓流式のワサビ谷は、江戸時代から先人達が何年もかけて手作業で石を積み上げて構築した。一朝一夕で元通りになるものでなく重機を使用した築田もできないため、一から新しい棚田を作ろうと思うと莫大な費用がかかる。2012 年より、匹見町ワサビ生産者組合青年部を中心にワサビ谷を復旧して再び生産圃場として活用する取り組みが開始された。匹見町産ワサビの保護に共感する有志の力も借り、これまでにいくつかのワサビ谷を復旧した。石を一つひとつ敷き詰めて蘇った棚田は、神秘的で芸術作品のような佇まいだ。

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