【森田望奈未のモリモリ眼鏡:Vol.2】 天麩羅が旨い!

日本三大ねぎのひとつに数えられる兵庫県朝来市の「岩津ねぎ」。兵庫県出身の私もちょっと贅沢したいときに食べます。元々は「九条ねぎ」で、種を持ち帰り交配をしたのが始まりなのだとか。
(株)ファントゥ代表の田中正広さんの第一印象は「強そう」。ビビりながら挨拶をしたものの、気さくでネギ愛の強い素敵な方だった。「岩津ねぎは天麩羅がうまい!」と天麩羅を推され続けた。「火を入れると、とても甘くなるよ」と言いながら生のネギを試食させてくれた。…うん、生は辛い(笑)最後に撮影を求めたら、完璧なポージング。「いい写真を撮れ」と圧をかけられながら、シャッターを切った。

出荷作業は、まるで成人式

農園と作業場を見せてもらったのだが、作業場に入ってからの第一声は「目がぁぁぁあっぁあ!」だった。さすが新鮮なネギ。目から涙が止まらない。玉ねぎのみじん切り大会のような空間。「10分もしたら慣れますよ~」と言われたが、全然止まらない。ねぎの出荷作業をしているお母さん達は全く平気な様子で、次々に土を落とし、ねぎを綺麗にして選定をする。皆で横一列に座り、優しくねぎを触るその姿に別の涙が零れそうになった。ねぎの出荷作業場は成人式に娘を送り出す母親の気持ちになれる空間だ。

根っことの会話

岩津ねぎは肉厚で、葉先の緑色の部分から根っこの白い部分まで甘く柔らかいのが最大の特徴。栽培期間中は、雪で葉先が折れないように支柱を立てるなどの手間をかけながら、大切に育てられている。「雪が甘くしてくれるんよ~」と教えてもらった。また、岩津ねぎは通常のねぎより緑の割合が多く、収穫までに約3回の「土寄せ」をすることで、長く大きく成長するよう手間をかけて作られている。丁寧に作ることは当たり前で、出荷前の作業も全て手でぬき、手で拭かれている。そりゃネギの選定作業も成人式のような雰囲気になるわけだ。

現在では全国的にも生産されているが、その中でも朝来市岩津ねぎ生産組合に認められた250軒ほどの生産者のみが岩津ねぎとして販売することができる。「岩津ねぎ」の出荷は、例年、11月下旬から2月。この時期しか食べることのできない幻のネギだ。

ちなみに私が興味を持ったのは根っこ。根っこが強くないと植物は育たない。太くて長い根っこ。
「君たちのおかげで美味しいねぎが食べられるんだね」…抜かれて地面に転がる根っこに、優しく声をかけた。

遡ること江戸時代

岩津ねぎの歴史は遡ること江戸時代。現在の兵庫県朝来市生野(いくの)に代官所が置かれ、その役人が京都から「九条ねぎ」の種を持ち帰り、朝来市岩津(いわつ)周辺の農家に栽培させたのが始まりと言われている。当時、佐渡金山、岩見銀山と並び徳川幕府の財政を支えていた「生野銀山」で働く労働者の冬の生鮮野菜として「岩津ねぎ」は重宝された。

これからも私の胃袋を支えて欲しい。

店舗情報 ひょうご五国ワールド

兵庫を代表するブランド「神戸牛」や「明石鯛」、日本海、播磨灘、明石海峡から届く鮮魚、灘五郷を代表とする県内各地の風土を醸す日本酒。ブランド食材からソウルフードまで兵庫の“旨い”を一堂に集めました。昭和レトロ風の店内はたくさんのブースが並ぶ横丁スタイル!屋台気分で盛り上がること間違いなし!150種類以上ある豊富なメニューを食べながら、兵庫県の「食」の多彩さを感じてください!!

森田 望奈未(もりた みなみ)

お酒と珍味をこよなく愛す、芸大卒の変わり者。見た目女子の中身オッサン。眼鏡は毎年買い替える派。

○サケ:黒白波(芋焼酎)/菊之露(泡盛)/酔鯨(日本酒)/もっこす(球磨焼酎)
○アテ:アジのなめろう/とんびの一夜干し/ホヤの塩辛/筋子
○モノ:日本神話/妖怪/神社/生き物/海/日本文化
○コト:イラストレーション/水泳/生き物採集/シュノーケル

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